地震雷火事親父

9月17日、今日の京都市左京区は曇りのち雨。

台風が来る来る、と朝から覚悟していたけれど、
風が強くなりだしたのは夕方を超えてから。





ここ青伸ホーム界隈では、
今回の台風は、そんなに強くなく感じるけれど、

自然災害というか、自然の威力って、

人間がちっぽけに思えるぐらい太刀打ちできないモノがありますね。





かつて怖いものと言えば、

「地震雷火事親父」なんていいましたが、

地震・雷・火事、と災害のあとに親父はおかしい、と、

「親父」が「大山風(おおやまじ)=台風」だという説があるのです。





そもそも「地震雷火事親父」とは、

『世の中で恐ろしいものを順に並べた表現』

なのですが、

昔の「親父」は、災害の次ぐらい怖かったような気もするし、

「地震雷火事台風」と災害を4つ並べたような気もするし、

どちらの説が正しいのでしょうね。






明治29年(1896年)に出された

夏目漱石の「人生」の冒頭で、





空(くう)を劃(くわく)して居る之(これ)を物といひ、
時に沿うて起る之を事といふ、事物を離れて心なく、
心を離れて事物なし、故に事物の変遷推移を名づけて人生といふ、
猶(なほ)麕身(きんしん)牛尾(ぎうび)馬蹄(ばてい)のものを
捉へて麟(きりん)といふが如し、
かく定義を下せば、頗(すこぶ)る六つかしけれど、
是を平仮名(ひらがな)にて翻訳すれば、
先づ地震、雷、火事、爺(おやぢ)の怖きを悟り、・・・





と出てきます。

すでにこの時代にこの言葉があったのか

夏目漱石が作った言葉なのか・・・





1933年に出された、太宰治の「思ひで」では、





「もし戰爭が起つたなら。」といふ題を與へられて、
地震雷火事親爺、
それ以上に怖い戰爭が起つたなら先づ山の中へでも逃げ込まう・・・






と、やはり父親の方で書かれている。






私は「父親説」を支持したい、と、思いますが、





平成生まれの子に、この説は通用するのかな?





うちの子たちにも、わかりづらいだろうなー。





甘いからなぁー、優しいからなぁー、




・・・親父。





 

 


 

 

 




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